徹底していたフィオレンティーナの守備組織
熱い上位対決だった。フィオレンティーナと対峙したインテルには、明らかにユベントス戦よりも苦労している印象があった。
中盤にテクニシャンが揃い、イタリアでは異色のポゼッションサッカーを展開する彼らだが、組織守備も勤勉にこなす。アンカーのアンブロジーニを軸とし、各々の選手が勤勉にスペースを閉め、またプレスを掛けてインテルの攻撃を阻む。
長友に対しても例外ではなかった。いや、右のジョナタンとともにサイド攻撃の要として、十分に警戒されていたのだ。開始49秒にして左から中へ切り込み、ミドルシュートを枠に放つ。しかしその後、周到に練られた相手の組織守備によって、攻撃面ではなかなかイニシアチブを握らせてもらえなかった。
左にパスを展開しようと思えば、ビルドアップの元であるファン・ジェズスにプレスが懸かり、パスコースが限定される。インサイドMFのタイデルがボールを持った際にも、厳しいチェックが入る。
そして長友に対しては、攻撃的なホアキンまでもがサイドに下がって、2枚でスペースを消してくるのだ。こうなると、ウイングバックを高い位置で走らせることが出来なくなる。
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