ファンからは一定の評価を得た本田
アウェーでアタランタに3-1で勝利。いろいろありすぎた一年だったが、ミランは最後は2連勝で締めた。フル出場した本田圭佑は試合後アウェーサポーター席へ向かい、ユニフォームをスタンドへ投げ入れて声援に応えていた。なお取材ゾーンは立ち寄らず別の動線からスタジアムを出たらしく、報道陣への取材対応はなかった。
パスを正確に散らして攻撃のリズムを作り、前半38分にはエリア内に走り込み、前線で潰れたことがチームの2点目とつながった。
試合前には「点を取れなければミランでは10番として生き残っていけない」と本人が意識していたが、その通りにゴールが奪えなかったのは残念だった。試合の終盤には強引なドリブルから突き進みシュートを狙うシーンはあったものの、得点へのチャレンジはもう少しあっても良かったのではないだろうか。
もっとも、メディアやファンは本田のパフォーマンスを好意的に評価していた。衛星TV『スカイ・スポーツ』は、HP上でメディア採点ならびに視聴者採点も掲載。同局のメディア採点は6.5、視聴者採点の平均は6.95と、最高のボナベントゥーラ(8.77。視聴者採点は振り幅が大きい)に次ぐチーム2番目の評価となっていた。
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