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ミラニスタ佐藤寿人、インザーギの将来を案ずる「続投してほしい」

text by 編集部 photo by Dan Orlowitz

ミラニスタ佐藤寿人、インザーギの将来を案ずる「続投してほしい」
佐藤寿人【写真:ダン・オロウィッツ】

 明治安田生命J1リーグ第14節が30日に全国各地で行われ、サンフレッチェ広島は湘南ベルマーレと0-0の引き分けに終わった。

 この試合の後半途中、スタジアムを突如地震が襲った。広島の佐藤寿人は直前に交代でピッチを退いていたため、すぐに異変に気付いたという。

「気持ち悪かったですよね。室内なら明らかに揺れているのがわかるじゃないですか。でもそういうものがないから、どこを見ていいのかわからなくて」とピッチレベルでしか味わえない独特の感覚を明かしている。

 そして、佐藤には地震以外にもうひとつ心配ごとがあった。それはこよなく愛するフィリッポ・インザーギのことである。

 ミランで苦しいシーズンを送ったインザーギ監督について佐藤は「どうなるかわからないですし、もうないと思いますけど、僕としては続投してほしいです」とし、「自分が好きな人が監督という立場になってもキャリアとして輝いてほしい」と切なる願いを語る。

 佐藤曰くインザーギは「監督の仕事をする以前にいろいろなゴタゴタが多すぎて、そこに巻き込まれた被害者だった」とのこと。そして経験の少ない青年指揮官にとってミランの監督就任は早すぎたと分析した。

 ミラニスタとして知られるJ屈指のストライカーは「強い時のミランに戻ってほしい。そこに圭佑がいること、彼が中心選手としていいプレーをしていましたし、シーズン開幕当初のようなチーム状況に戻ってほしい」と、愛するミランと本田圭佑にエールを送った。

 肝心のリーグ戦は3試合を残して浦和レッズの1stステージ優勝が濃厚となっている。佐藤は「年間で一番上にいくことが、最後に一番いい場所にいける。ただ、こんなに早く浦和の優勝の可能性が濃くなってしまうと、1stステージの優勝争いが盛り上がらなくなってしまうので、そこはもどかしい部分」と、今季から導入された新制度に苦言を呈す。

 さらに、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)の影響で、どのチームにとっても重要なステージ終盤になっても消化試合数に差が出てしまうことについて、「計算しづらいし、今年2ステージ制を初めて見て新しく出てきた課題だと思う」と指摘した。

【了】

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