湘南ベルマーレのチョウ・キジェ監督【写真:ダン・オロウィッツ】
明治安田生命J1リーグ1stステージ第14節が30日に行われ、湘南ベルマーレとサンフレッチェ広島の試合は0-0の引き分けに終わった。
記者会見に出席した湘南のチョウ・キジェ監督は試合を振り返った後、「僕の話はそれくらいにしておいて」と切り出し、ある話題について語り始めた。
30日の深夜、ドイツカップ決勝でボルシア・ドルトムントとヴォルフスブルクが激突する。
『湘南スタイル』と呼ばれる戦い方は、ユルゲン・クロップ監督が率いるドルトムントに大きな影響を受けている。
「今日はクロップの最後の試合ですよね。本当に彼は、会って1回くらいしか話したことないんですけど(笑)。こういうサッカーをしたいなというのを映像を通して見せてもらった」と、チョウ監督は言う。
さらに「『ゲーゲンプレス』という言葉も彼らが、ともすれば当たり前じゃんということを試合の中でやり通して強くなっていった」と、ドルトムントの代名詞となった戦術を称賛する。
今では多くのクラブがこの戦術を取り入れているが、クロップ監督は自らの哲学を世界に示したといえる。チョウ監督は「そういった影響力を与えたチームとして、本当にリスペクトしたいと思います」と語った。
そして最後に「香川真司にも頑張ってもらって、最後カップ戦を獲って勇退してくださいと、何の関係もない距離から言いたいと思います」と笑顔を浮かべた。
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