FAのダイク会長【写真:Getty Images】
イングランドサッカー協会(FA)のグレッグ・ダイク会長は、FIFA複数幹部の汚職が明るみになったとしても、FIFA会長選挙は予定通りに実施されると予想している。
27日、FIFA幹部複数が収賄容疑で米国とスイス当局に逮捕されるというスポーツ史上最大のスキャンダルが発覚した。しかし、FIFAの広報業務の責任者を務めるウォルター・デ・グレゴリオ氏は、29日に実施が予定されているゼップ・ブラッター現会長とヨルダンのアリ王子によるFIFA会長選を敢行する声明を発表。混乱した状況の中で行われることに反対する声も上がっている。
ダイク氏は今回の一連の問題を受け、FAの公式HPで声明を発表。「FIFAは非常に深刻な状況だ。だが、このまま会長選が行われてもそれはしょうがない」と、現状の組織運営を諦観する一方で、「FAはアリ王子に投票する。しかし、この状況で実施されるべきかどうかにはクエッションマークが残る」と選挙開催には慎重な意見を述べた。
尚、FAが加盟している欧州サッカー連盟(UEFA)は、会長選をボイコットする道は選ばず、アリ王子を支持することで組織の改革を進めようとしている。
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