汚職事件に揺れるFIFA【写真:Getty Images】
国際サッカー連盟(FIFA)を揺るがした汚職事件が、ついにスポンサーを巻き込む事態に発展した。28日、イギリス『ロイター』が報じた。
最もインパクトある姿勢でコメントを発したのは大手決済会社「VISA」だ。ポール・ケルソ記者は同社の「FIFAは今すぐに改善しなければならない。もし失敗すればスポンサーシップを再評価する」とのコメントを伝えている。スポンサー撤退の可能性も示唆する非常に強い表現だ。
一方で、大手飲料メーカー「コカ・コーラ」は「この論争はFIFAワールドカップの使命と倫理を傷つけている」として、「繰り返し重大な疑惑についての懸念を表明する」と発表した。
この他にもFIFAのスポンサーにはスポーツウェアブランド「アディダス」、韓国自動車メーカー「現代自動車」、「エミレーツ航空」といった企業が参加している。
また、スポンサー以外にもアメリカのスポーツウェアブランド「ナイキ」は次のようにコメントした。
「我々はファンと同じように試合を情熱的に気にかけている。そして、この深刻な疑惑について懸念しています」
「ナイキはフェアプレーとビジネス、スポーツ精神の全てを信じ、強く賄賂と買収に反対します」
日本大手電機メーカーの「ソニー」は昨年11月に、この汚職事件の可能性によってメインスポンサー撤退の可能性を報じられていた。果たして、今回の事件で多くのスポンサーが撤退に踏み切ることはあるのだろうか。
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