小林祐介の1点が勝負を決めた【写真:ダン・オロウィッツ】
【柏レイソル 1-2(4-4) 水原三星ブルーウィングス ACL決勝トーナメント1回戦 2ndレグ】
アジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦の2ndレグが26日に行われ、柏レイソルはホームで水原三星ブルーウィングスと対戦した。
19日の1stレグはアウェイで2-3の勝利を収め、2年ぶりのベスト8進出に向けて有利な状況でこの試合を迎えた。アウェイゴールが3つあるため、柏が勝つか引き分ければ準々決勝進出が決定し、敗れても0-1、1-2の場合はアウェイゴール数で上回れる。
試合は開始から15分で水原三星の攻撃の核であるヨム・ギフンが脇腹を痛めてプレー続行不可能に。ソ・ジョンジンとの交代を余儀なくされた。
柏は19分、小林が中央で粘って左に展開し、オーバーラップした輪湖がファーサイドにクロスを送る。そこにフリーでクリスティアーノが飛び込むも、ヘディングシュートはGKチョン・ソンリョンに片手で防がれてしまった。
こう着状態が続いていた26分、左からのクロスをゴール正面で背を向いて受けたチョン・テセが、エドゥアルドを一瞬でかわして見事なシュートを突き刺し、水原三星が先制に成功する。これで2戦合計スコアは3-3となった。
その後も押され気味の展開が続き、柏らしさを見せられないまま0-1で前半を終えた。
後半立ち上がりの54分、CKのこぼれ球をク・ジャリョンに押し込まれ、水原三星に追加点を奪われてしまう。2戦合計スコアも3-4と逆転され、柏は窮地に立たされる。
しかし、柏はここ一番の強さを持っていた。65分、左サイドからの折り返しを受けたレアンドロがゴール前で粘り、こぼれ球を小林が豪快に叩き込む。20歳の若手MFのプロ初ゴールで1点を返した柏は2戦合計スコアを4-4のタイに戻した。
その後は5バックに移行しながら水原三星の攻撃を跳ね返し続け、さらなる得点を許さず。2戦合計スコアは4-4の引き分けながら、1stレグで奪っていた3つのアウェイゴールで上回り、柏が2年ぶりのACLベスト8進出を決めた。
【得点者】
26分 0-1(3-3) チョン・テセ(水原三星)
54分 0-2(3-4) ク・ジャリョン(水原三星)
65分 1-2(4-4) 小林祐介(柏)
【了】