移籍が噂されるアーセナルのウォルコット(左)とヴェンゲル監督(右)【写真:Getty Images】
アーセン・ヴェンゲル監督が来季で契約が最終年となるセオ・ウォルコットとの新契約交渉に期限を設けたようだ。
ひざの前十字じん帯断裂で約1年にわたって戦列を離れたイングランド代表のウォルコットは、昨年11月に復帰してからもなかなか復調できていない。
最近では途中出場が続いているなか、26歳のウォルコットはラヒーム・スターリングが夏に移籍した場合の代役として、リバプールに移籍するのではないかと噂されている。
今季は一度もフル出場していないウォルコットだけに、現在のアーセナルのチームに適しているかどうかは未知数だ。だが、ヴェンゲル監督はウォルコットにはアーセナルでまだ輝かしい未来があるはずだと主張し、シーズンの早い段階から契約交渉を続けていることを認めた。
ヴェンゲル監督は、22日に「期限となる日にちはあるだろう。だが、彼の代理人といつ会うのか、それを君らに知らせる必要はない」と述べるに留まった。
スヴェン・ゴラン・エリクソン監督時代、出場機会こそなかったものの若干17歳にして2006年ドイツW杯のメンバーに入り、大きな話題となったウォルコット。その後、2010年南アフリカW杯ではファビオ・カペッロ監督のチームから外れ、昨年のブラジルW杯もひざの負傷で欠場することになった
だが、ヴェンゲル監督は「彼には特別な運命があるんだ。わずか17歳でW杯に行くなど、そうあることではないからね」と称賛している。
「特別だよ。17歳でW杯に行ったのだからね。彼は特別な選手で、精神的に特別なテストを乗り越えてきた。選手として特別な運命を持っているんだ。計画どおりにいったことがないのに、彼は常にとても力強く反撃してきた」
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(※)本記事はインデペンデント紙との独占契約により、Football.Blueが日本での配信を行っています。