「デ・ヘアのマドリー移籍には注意が必要だ」
ダビド・デ・ヘアはマンチェスター・ユナイテッドでプレーする優れた選手の一人として、ピッチ上で特に強いプレッシャーに晒されるポジションで確かな成長を見せてきた。今ではプレミアリーグ最高のGKとして評価を確立させたが、クラブは彼を失ってしまう可能性が少なからずある。
オールド・トラフォードにやって来た時、デ・ヘアはまだ20歳だった。当時の彼には、ユナイテッドのゴールを守るのに適した選手なのかどうかと不安があったものだった。少し力強さが欠けているように見えたし、最初の頃には自信を失うようなプレーもあった。ユナイテッドで落ち着いてプレーできると彼が感じられる段階に達するには少し時間がかかった。問題は、ようやく完成品となった彼をユナイテッドが失ってしまいそうだということだ。
欧州の他のサッカー強豪国から若手選手を獲得する際には、常に生じてくる問題だ。どこかの時点で彼らは帰国を望むことになってしまう。「マンチェスター・ユナイテッドの後にどのクラブへ行ってもステップアップにはならない」と私が言っても驚かれはしないだろうが、ユナイテッドに並ぶクラブが必要ならレアル・マドリーとバルセロナの名前を挙げることにしよう。
マドリーはデ・ヘアの獲得を期待しているようであり、彼自身も乗り気な様子だ。まだ24歳の彼は素晴らしい補強になることだろう。今後の10年間にわたってマドリーのゴールを守れるかもしれない。とはいえ、移籍に関しては少し注意が必要だということも述べておきたい。