来季もミラン残留を希望する本田圭佑
途中退場者が出たにもかかわらずトリノに3-0で完勝し、苦しいシーズンの中なんとかホームで面目を保ったミラン。先発にフル出場した本田圭佑は、勝利についてこのように振り返っていた。
「向こうはモチベーションが高かったと思う。退場してから余計に逆転しようと試みてきたんですけど、逆にこっちは向こうのスペースを突けたんで2点目が勝敗を分けたなと思います」
その2点目奪取については、カウンターから本田が前線でボールキープをしたのち、ファン・ヒンケルが絡んでパッツィーニと細かいパス回しを行い、点を奪っている。2アシストを決めたローマ戦あたりから、チームはパス交換を絡めた速攻を重視するスタイルに転換してきたが、同様の流れで奪ったPKだとも言える。本田自身も、欲しいタイミングでパスをもらえていることを否定しなかった。
「その通りだと思います。僕の記事を書く人間が調子がいいと思えば、それがそのまんま僕のフィーリングと多分連動していると思うんで。ボールが入る回数が増えたり、タメができるということが見てる方も感じられてるんじゃないかなと思う。
欲を言えばね、やはり最後のフィニッシュのところ。何度も言っているように、前線でミランというチームの前で生き残るには、点を取らないと生き残れない」
その上で、視線は来季に向く。自分の立場も客観的に把握しながら、ミランの再建に貢献することを誓った。
「そういう意味では、今の前線はひと昔に比べるとレベルが全体的に下がっているということでこういった形でなんとか一年間レギュラーをキープ出来ましたけど、来年から本当の意味でもレギュラー争いが始まるんじゃないかなと思っています。少なくとも自分は必要とされるなら、来季もここに残りたいと思っています」
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