自身の退団セレモニーで涙したシャビ【写真:Getty Images】
スペイン・リーガエスパニョーラ最終節が現地23日に行われ、バルセロナはホームでデポルティボと対戦して2-2で引き分けに終わった。
すでにリーグ優勝を果たしていたバルサのサポーターにとって、大事なのは同試合の勝ち負けではなく、クラブが準備していたMFシャビ・エルナンデスの退団セレモニーであった。
スタンドを覆い尽くすシャビの弾幕やキャリアのプレー動画など、夢に描いたようなお別れに同選手は試合後、マイクをとって「本当に心からありがとう。今日もそうだけどこの17年間、皆さんは僕を世界一幸せな男にしてくれた」と、拍手し続けていたサポーターに感謝の言葉を差し伸べた。
「周りがなんと言おうと我々は、世界最高のクラブだ。コパ(国王杯)とチャンピオンズリーグ(CL)も狙っているから15日後、ここで待っているよ。ビスカ(万歳)バルサ、ビスカ・カタルーニャ」
その後、シャビは観客に挨拶しながら一人でピッチを一周し、チームメートは「ありがとう、シャビ」と刻まれていた記念ユニフォームを着てから同選手を胴上げした。
退団セレモニーで泣いていたことについて、シャビはスペインTV『カナル+』に「泣かないなんて無理だった。色々と過ごしたからね。堪えようとしたけど無理だったよ」と、感動的なシーンを説明した。
「バルサが僕を恋しくなる前に、絶対に僕がバルサを恋しくなる。昔からそうだよ、バルサより上に立っている選手なんて誰もいないんだ」
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