劇的ゴールで決勝トーナメント進出!
タヒチで行われているビーチサッカーW杯。日本代表は第3戦でコートジボワールにエクストラタイムで4-3と劇的な勝利をあげた。その後の試合で首位ロシアがパラグアイに勝利したため、D組2位で決勝トーナメント進出が決定。準々決勝ではC組1位のブラジルと対戦することになった。
「自分の選手人生で一番大事なゴールだと思います」
右足首の痛みを抱えながら、ここまでフル出場の茂怜羅オズがそう語ったのはエクストラタイムに決めた3得点目。「あれはやばいと思った」とオズが語るカウンターからの失点で2-3となった直後の同点ゴールだった。山内のトスから右足を振り抜くと、壁の間を破り、砂の上でバウンドした弾道がGKを破る。その瞬間、オズは天に両手を突き上げた。
第3ピリオドの途中で牧野が2枚目の警告を受けて退場し、1人少なくなるなど、日本はアフリカの雄に苦戦を強いられた。「うちらのチームはきっと簡単な試合が好きじゃないんですよ」とオズも冗談まじりに振り返ったが、そういう状況でこそ気持ちを1つにして勝利を目指せるのが、ラモス監督が“サムライ”と表現するビーチサッカー日本代表の選手たちなのだ。