Jリーグは各クラブの経営状況を報告した【写真:Getty Images】
Jリーグは22日、「2014年度 Jクラブ経営情報開示メディア説明会」を開催し、J1からJ3までのクラブの経営状況を報告した。
J1全クラブの2014年の営業収益合計は561億3500万円で、前年度の486億9000万円を74億4500万円上回った一方で、営業利益は1億700万円から1億6500万円の赤字となるなど、2億7100万円のマイナスとなった。
J2の営業収益合計は239億4400万円から215億4300万円に転落する一方、営業利益は4億7300万円のマイナスから2億4400億円のプラスとなり、7億1700万円の回復となった。
なお、2014年度の決算が当初の見込みを下回り、債務超過となったJ3のガイナーレ鳥取は来季のJ2ライセンス取得が不可能となることが発表された。
また、Jリーグ側が「3季連続赤字もしくは債務超過のクラブにはJ1・J2のクラブライセンスは交付しない」と強く呼びかけたことで、昨季まで5クラブが3季連続赤字、11クラブが債務超過だったのが、どちらも0になった。
しかし、サガン鳥栖は現在2季連続赤字を計上しており、2015年度決算が赤字だった場合は、J1・J2のクラブライセンスが剥奪されることになる。
J1各クラブの損益では、浦和レッズが営業収益が58億5400万円、営業利益が2億1200万円と全クラブでトップとなった。ヴィッセル神戸は営業利益で4億8300円のマイナスとなったが、特別利益が22億5000万あり、最終的に当期純利益が17億4600万円でJ1全クラブでトップとなった。
J2の営業収益トップはジェフ千葉の23億円、J3の営業収益トップは鳥取の4億6000万円となった。
(編注:上記の経営状況は3月決算である柏レイソル、ジュビロ磐田、YSCC横浜は除く)
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