契約満了まで残留の可能性が出てきたイルカイ・ギュンドアン【写真:Getty Images】
契約延長を拒否し、移籍を希望しているボルシア・ドルトムントのMFイルカイ・ギュンドアンだが、契約満了まで残留する可能性が出てきた。現地時間20日のドイツ紙『ビルド』が報じている。
2016年まで契約を結ぶギュンドアンだが、ドルトムント側の契約延長オファーを断り移籍を希望。そのためドルトムント側は、移籍金を得るために今夏の放出を望んでいる。
同選手の移籍先に国内からはバイエルン・ミュンヘン、国外からはレアル・マドリー、バルセロナ、マンチェスター・ユナイテッドなど多くの候補が挙げられていた。
しかし、ここに来てバイエルンが足踏みをしていると同紙は報じている。
理由はその高額な年俸にあり、ドルトムントが契約延長の際に提示した650万ユーロ(約9億円)を超える額を支払う必要があるからだという。
また今夏獲得となれば移籍金約2000万ユーロ(約28億円)が上乗せされてしまう。
その実力に疑いがないものの、負傷で約14ヶ月離脱を強いられていたことも要因の1つとなっているようだ。
さらに1年待つことで移籍金ゼロで獲得も可能となる。マドリーやユナイテッドがオファーを出す可能性もあるが、もう一つの有力候補バルセロナも今夏まで選手の獲得を禁じられているため動くことはできない。
他にもオファーが来る可能性はゼロではないが、バイエルンと同様の考えで1年待つクラブが増えるのではないかと同紙は予想している。
FWロベルト・レバンドフスキに続いてギュンドアンまでフリーで移籍していまうことになればドルトムントにとっての損害は大きく、今夏の補強プランに影響を及ぼしかねない。そして、1年でいなくなる選手を来季起用するかどうかも疑問が残る。
果たしてギュンドアンは来季どこでプレーするのだろうか。
【了】