人口5万人ながら近年目覚ましい成長を遂げる北マリアナ諸島
日本サッカー協会(JFA)は、1999年から指導者派遣事業を通してアジア各国に指導者を送り込み、その土地のレベルアップや競技環境の向上などに努めている。
その中でも関口潔監督率いる北マリアナ諸島代表は、FIFA未加盟ながら順調に成長を続け、昨年はEAFF東アジア杯予選でマカオを破り、国際Aマッチ初勝利を挙げた。
関口監督は2010年3月から2012年5月までの約2年間チームを率い、ラオスサッカー協会の技術委員長を経て、昨年7月から再びサイパンに戻って北マリアナ諸島代表を指導している。
チームで中心を担うジェーン・ジョイナーとエンリコ・デル・ロサリオの2人は、今年高校を卒業して夏からは別々の道を歩むことが決まっているが、幼少時から共にプレーし、A代表の主力に定着した。
人口わずか5万人の島で、いかにしてサッカーが成長を続けてきたのか。今回は中盤の支配者として君臨するジェーンと、U-18代表の守備の柱として抜群のカリスマ性を発揮しているエンリコに北マリアナ諸島代表の現状や、サイパンサッカー界の未来について聞いた。