イタリアのサポーター【写真:Getty Images】
イタリアのレガ・プロ(3部)とセリエD(4部)で八百長疑惑が浮上した。
ASNA通信によれば、イタリア南部のカラブリア州を拠点にしているマフィア、ンドランゲタ主導の下部リーグで八百長が行われ、現地19日に50人以上が逮捕された。また、70人以上の調査対象者がいることも明らかになった。
地元検事は、今シーズンに開催された28試合で疑惑があり、30クラブ以上が絡んでいることを証言。さらに、クラブ関係者以外にも警察官1名が関与していることも発表した。
イタリアサッカー連盟(FIGC)のカルロ・タヴェッキオ会長は「この事件によって組織の名誉が傷つけられた。体制を立て直したい」とコメント。また、イタリア・サッカー選手会のダミアーノ・トンマージ会長は「アマチュアの試合に対する賭博の合法化は危険だった。160以上のクラブが存在し、放映もされていないからね。彼らを監視することは難しい」と苦言を呈した。
イタリアでは近年、八百長問題が次々と発覚しており、2006年5月にはユベントスがセリエB降格や勝ち点&スクデット剥奪の処罰を受けている。
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