2ゴール1アシストのレアンドロ【写真:Getty Images】
【水原三星ブルーウィングス 2-3 柏レイソル ACL決勝T1回戦 1stレグ】
アジアチャンピオンズリーグ(ACL)の決勝トーナメントが開幕し、19日に行われた1回戦の1stレグで、柏レイソルは水原三星ブルーウィングスと対戦した。
2年前の同カードでは水原三星にPKが4本も与えられながら柏が6-2で勝利した因縁があり、今回も厚い展開が予想される。
リーグ戦から中4日でアウェイに乗り込んだ柏は、エースの工藤がベンチスタート。3トップはレアンドロ、クリスティアーノ、武富という組み合わせになった。
ホームの水原三星は元川崎フロンターレのチョン・テセが1トップで先発出場を果たしている。
試合は開始早々に動く。2分、左サイドで粘ったチョン・テセが厳しい体勢でクロスを上げると、ヨム・ギフンがスライディングで飛び込み、水原三星が先制点を手にする。
しかし、柏も食らいつく。12分、下がってボールを受けたレアンドロが、右足アウトサイドで絶妙な浮き球スルーパスを送ると、ディフェンスラインの裏に飛び出した茨田が冷静に流し込み、貴重なアウェイゴールで同点に追いついた。
26分には水原三星にビッグチャンス。左SBのホン・チョルが速いクロスを送り、先制点を挙げたヨム・ギフンが頭で合わせたが、GK菅野が反応して弾き出した。
直後の28分、今度は柏に大きなチャンスが訪れる。クリスティアーノが頭でエリア内にパスを送ると、受けようとした武富が相手DFに倒されてPKを獲得する。これをレアンドロが落ち着いて決め、柏が前半のうちに逆転に成功した。
その後は水原三星がチョン・テセやヨム・ギフンを中心に柏ゴールを脅かす回数を増やすが、柏も前半終了間際にレアンドロが惜しいボレーシュートを放つなど、さらなる得点の匂いをただよわせて45分を終えた。
柏は後半開始から栗澤に代えて小林を投入するが、流れが劇的に変化することはない。勝利が必要な水原三星は54分にソ・ジョンジンを下げてレオを送り出し、より攻撃的な姿勢を明確にする。
すると前がかりになった水原三星の隙を突いて柏が追加点を挙げる。55分、速攻で右サイドを突破したクリスティアーノがグラウンダーの絶妙なクロスをエリア内へ送り、DFを振り切ったレアンドロが押し込んだ。
諦めない水原三星は59分、ヨム・ギフンが左サイドからクロスを上げると、チョン・テセが打点の高いヘディングで合わせ、1点差に詰め寄る。
さらに66分、レオがゴール前でシュートを放つが、これは菅野が至近距離でセーブ。こぼれ球に反応して再びレオがシュートを打つも、枠を外れて事なきをえた。
終盤は水原三星のプレーが激しくなって危険なコンタクトの回数が増え、柏の緩い守備も相まって攻め込まれたが、なんとか耐えきってアウェイで貴重な勝利と3つのアウェイゴールをもぎ取った。
ベスト8進出を決める2ndレグは今月26日に、柏のホーム日立台で行われる。
【得点者】
2分 1-0 ヨム・ギフン(水原三星)
12分 1-1 茨田陽生(柏)
30分 1-2 レアンドロ(柏)
55分 1-3 レアンドロ(柏)
59分 2-3 チョン・テセ(水原三星)
【了】