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本田圭佑 10年前

称賛から一転…。一歩後退の本田、不運な失点に指揮官も呆然。ミランは前節からの“継続”ならず

ミランは現地時間17日、アウェイのサッスオーロ戦に2-3で敗れた。前節のローマ戦では本田の2アシストで見事な勝利を収めたミラン。しかし最も重要とされていた前節からの“継続”も出来ず、本田自身も称賛から一歩後退する敗戦となってしまった。

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

不運な失点に言葉を失うインザーギ監督

称賛から一転…。一歩後退の本田、不運な失点に指揮官も呆然。ミランは前節からの“継続”ならず
ミランの本田圭佑【写真:Getty Images】

 ミランにとっては不運な試合になってしまった。ベラルディの1点目はゴールラインを完全に超えてはいないのでゴール判定は誤審。「ボナベントゥーラのハンドは顔に来たボールをとっさに防いだだけで、イエローはやりすぎ。他にミランに2つ、サッスオーロに1つPKに値するファウルがあったのではないか」と、試合後地元記者は確認をしあっていた。明日付の朝刊では、おそらくこの話題で持ちきりとなるはずである。

 敗軍の将となったインザーギ監督の言い分も十分理解はできるものだ。「判定に左右された。今日ばかりはコメントする言葉がない。2点を食らった後もチームはよく反撃に転じたし、この3試合は主導権を常に握りいいサッカーをしていたのに」と悔しそうだった。

 とはいえ、サッスオーロ戦の大敗でEL出場権獲得の可能性は完全に消滅し(もっとも事実上とっくに可能性は消滅したものとみなされてはいたが)、さすがに監督の進退問題にも関わってくるだろう。しかしながら、インザーギが続投する可能性も残されているという。

 チームの売却を進めていたミランだが、ベルルスコーニ会長はクラブの所有権を引き続き保持したい意向を明らかにした。現在は海外から大口の資本家を募っているが、もしそれができなければ「イタリア人を中心とする」という名目の緊縮補強路線は継続、そして当然新監督を招聘する資金もないので、そのままインザーギ体制も継続かという話も周辺でささやかれている。

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