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Jリーグ 11年前

チェアマン不在・ファン猛反対の中、発表された2ステージ制移行。Jリーグに今後求められることとは?

9月17日、サポーターからの猛烈な反発がある中、Jリーグは「2ステージ制」への変更を決定した。運用は2015年から。解決しなければならないことは多い。今後、Jリーグは何をなすべきなのか。

text by 植田路生 photo by Asuka Kudo / Football Channel

反対多い中、正式発表された2ステージ制

 JFAハウスの前に人だかりが出来ていた。9月17日、Jリーグの理事会が行われ、それに伴う発表をする日だ。まだ会見場に入れない記者と、本日発表されるであろう決定事項に反対するサポーターで、ただならぬ空気が流れていた。

 会見は予定より1時間遅れて始まった。いつもよりずっと人は多く、何台ものテレビカメラも入っていた。理事会での決議事項は3つ。そのうちの1つであり、耳目を集めていた「大会方式変更」が大方の予想通りの発表がなされた。

2ステージ制
各試合会場で2ステージ制への反対の意を横断幕などで表明してきた【写真:工藤明日香 / フットボールチャンネル】

 Jリーグは2015年より従来の「1ステージ制」ではなく、「2ステージ制」へと移行し、ポストシーズンが設けられる。Jクラブのサポーターは「2ステージ制」が噂になった頃から、各試合会場でこの制度への反対の意を横断幕などで表明してきた。その数は一人二人というものではない。当サイトのアンケートでも93%が2ステージ制には反対だった。

 反対意見が多いことはJリーグも認知している。会見でも「今後も理解が得られるよう努めたい」と答えた。移行は2015年、あと1年以上ある。じっくり時間をかけて一人でも多くのファンに理解されるよう説明していくべきだ。

 20年前に華やかに開幕したJリーグはクラブ数も増え、大きな発展を遂げてきた。これまで築いてきたことが「2ステージ制」になったからと言って崩壊するとは思わない(個人的には反対だが)。今後問われるのはJリーグの姿勢だ。未来のために変革期にあること、今危機であること、を周知していく誠実な姿勢が問われている。

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