ビーチサッカー日本代表、監督はラモス瑠偉
南太平洋のタヒチで開幕するビーチサッカーW杯。前回大会の優勝国ロシアとの初戦にのぞむ日本代表は16日18時(日本時間の17日13時)からパペーテのスタジアムで公式練習を行い、砂の感触などを確かめながら、紅白戦などで戦い方をチェック。17日の夕方には会場からほど近い練習場で最終調整を行った。
ラモス瑠偉はピッチ中央で見守りながら、ボールをもらう動き方やクサビの受け方について、大きな声で指示を与えた。基本的な戦い方はこれまでの合宿や練習試合を通じて、選手たちの頭と体に叩き込まれてきたが、独特な雰囲気の中、選手たちが意思を統一して戦えるかどうかは特に初戦で重要になってくる。
「砂の感触はすごくいいですね。沖縄に似ている」と語るのは河原塚毅。今回の目標と同じベスト4に躍進した05年の第1回大会からメンバーに名を連ねる日本のキャプテンは、このタヒチ大会をキャリアの集大成として考えている。
「(グループリーグで敗退した)前回はそれまでいい形で来ていたのに、初戦で崩れてしまった。スタートからうまく入って行きたいですね。最後のところは自分たちが勝っていれば相手も出てくるし、そこでこっちが同じ様なスタンスで待ってしまうと流れが変わってしまう。そこは注意したいです」
このコメントにはビーチサッカーの特徴を表す2つのエッセンスが込められている。12分×3ピリオドの計36分で行われるこの競技は、スタートをいかに良い形で入り、相手から主導権を奪うかが勝敗を大きく分ける。
しかし一方で、第3ピリオドの終盤までリードしていても、「1分あれば2点入ってしまう」(ラモス監督)のがビーチサッカーの魅力であり、怖さでもあるのだ。