扁桃炎を押しての参加となった宇佐美
季節外れの台風が過ぎ去り、真夏のような太陽が照りつけた13日、国内組日本代表候補合宿(千葉)が早くも最終日を迎えた。この日は午前午後の2部練習。午前は報道陣をシャットアウトして1時間半の戦術練習を行った。
前夜には1時間の全体ミーティングが実施され、その後には丹羽大樹(G大阪)や槙野知章(浦和)らがヴァイッド・ハリルホジッチ監督直々に呼ばれて個別指導を受けた模様だ。
そして午後は恒例の青空ミーティング、ランニングの後、4グループに分かれた複数パターンのパス回し、6対5+GK、攻撃陣はタテを意識したシュートやクロスからのシュート、守備陣はクリア練習、クロス対応などを実施。
終了時には全員で円陣を組み、手を合わせて気合を入れるパフォーマンスも盛り込まれ、高いモチベーションを維持したまま2日間の活動が終了した。
残念ながら初日に右太もも前を打撲した武藤嘉紀(FC東京)は練習を欠席。山口蛍(C大阪)も昨年手術した右ひざの大事を取って、午前練習の途中から別メニューで調整したが、彼らを含めて代表特有の充実感がチーム全体から見て取れた。
扁桃腺の炎症を押して2日間フル稼働し、午後のシュート練習では強烈ゴールを決めまくった宇佐美貴史(G大阪)はかすれ声で取材に応じ、「すごく刺激をもらいました」と収穫を強調した。
「まだ裏への意識だったり、献身的にやることだったり、連戦が続いてなかなかできてなかった部分もあったんで、さらに刺激をもらって、ここから1週間空いてコンディション的にも余裕が出ると思いますし、また新たな気持ちでやっていきたい。次は近くの目標として6月のW杯予選のメンバーに入れるように努力したい」と早くもその目は2018年ロシアW杯アジア2次予選に向いていた。