ゴールを喜ぶバルセロナの選手たち【写真:Getty Images】
【バイエルン 3-2(2戦合計 3-5) バルセロナ CL準決勝 2ndレグ】
チャンピオンズリーグ(CL)準決勝の2ndレグ、バイエルン・ミュンヘン対バルセロナの一戦が12日に行われた。
1stレグはホームだったバルセロナが3-0で勝利し、決勝進出に向けて大きな優位を手にしている。一方のバイエルンは公式戦4連敗中で、ブンデスリーガ優勝決定以来波に乗り切れていない。
試合はいきなり動く。7分、ベナティアがCKに頭で合わせてバイエルンの逆転突破に向けてチームに勇気を与える先制点を奪う。
だが、希望はすぐに打ち砕かれてしまう。15分、メッシのスルーパスに抜け出したスアレスが中央へ折り返し、並走していたネイマールが押し込んでバルセロナが貴重なアウェイゴールを奪った。これで2戦合計1-4となり、バイエルンはさらに4ゴールが必要になった。
さらにバルセロナは勝負を決めにかかる。30分、前がかりになったバイエルンの隙を突いてディフェンスラインの裏に飛び出したスアレスから、再びネイマールにボールが渡り、落ち着いてフィニッシュ。逆転に成功し、2戦合計スコアを1-5とした。
決勝進出には5点が必要になり、勢いを削がれたバイエルンだったが、勝利に向けて攻撃の手を緩めない。40分にはチアゴのシュートのこぼれ球にレバンドフスキが詰めるも、ゴールライン上でGKテア・シュテーゲンに掻き出され、あと一歩で得点とはならなかった。
前半を1-2で終えると、バルセロナは後半開始からスアレスに代えてペドロを投入して守備にも目を向けつつ、スローペースで試合の主導権を完全に掌握する。
そんな中で59分、高い位置でプレッシャーをかけてボールを奪ったバイエルンは、ゴール正面でパスを受けたレバンドフスキがマスチェラーノをかわして見事なシュートを突き刺し、反撃の狼煙をあげる。
68分にバイエルンはラームを下げてローデを投入。中盤の底に高さのあるMFを入れ、相手のバイタルエリア侵入阻止を試みる。
そして74分、前半から幅広く動いてチャンスメイクに絡んでいたミュラーがミドルシュートを叩き込んでバイエルンが3-2とする。だが、これでも2戦合計スコアは3-5だ。
この直後、バルセロナはイニエスタに代えてCL通算150試合目の出場となるシャビを投入する。この記録はレアル・マドリーのGKイケル・カシージャスの149試合を抜いて歴代トップの数字となった。
残り5分を切ってバイエルンはハビ・マルティネスとゲッツェを投入して最後の勝負をかける。しかし、これも決定的な違いを生み出すことはなかった。
その後も守備に比重を置いたバルセロナを攻め立てたバイエルンだが、ことごとくシュートコースを消されてゴールを脅かせず。この試合には3-2で勝利したが、2戦合計スコア3-5となり、1stレグの3点差をひっくり返すことは叶わなかった。
決勝進出を決めたバルセロナは来月6月6日に、レアル・マドリー対ユベントスの書写とベルリンの地で今季の欧州最強をかけて一発勝負の大一番に臨む。
【得点者】
7分 1-0 ベナティア(バイエルン)
15分 1-1 ネイマール(バルセロナ)
30分 1-2 ネイマール(バルセロナ)
59分 2-2 レバンドフスキ(バイエルン)
74分 3-2 ミュラー(バイエルン)
【了】