レアル・マドリー残留を強調するイケル・カシージャス【写真:Getty Images】
レアル・マドリーのGKイケル・カシージャスは、日々サポーターとの溝が深まっているにもかからず2017年まで交わしている契約を全うする意向のようだ。スペイン紙『マルカ』が11日に伝えている。
カシージャスは9日、バレンシア相手に失点を許した2点の責任を問われサンチャゴ・ベルナベウを訪れた観客にボールに触れる度にブーイングを受けた。これに対し「いい加減にしてくれ、しつこい奴らだ。くそ食らえ」とこぼしていたことがスペインTV『クアトロ』によって捉えられ、現地でも大騒ぎになった。
同紙によればカシージャスは、誤ったリアクションだったと自覚している。しかしペレス会長が残りの2年分の給与を譲らない限り、同選手はマドリーのレギュラーGKとして続行しようが控えだろうが、契約を貫く意向だという。
対してカシージャスの関係者は、この不穏な空気に終止符を打つために移籍を勧めている。それでも、スペイン代表GKはこれらのブーイングがスタジアム全体ではなくモウリーニョ監督を崇拝しているサポーターのみの者から来ていると考えているようだ。
なおペレス会長を含むフロントは、新たな守護神獲得する意思を隠すつもりはなく、カシージャスもそのことを知っているものの全く心配していないとのことだ。
第一候補は4000万ユーロ(約56億円)の値打ちがついているマンチェスター・ユナイテッドのGKダビド・デ・ヘア。昨夏レバンテから獲得したGKケイラー・ナバスには期待していた程満足していない為、合計2人のキーパーが加入する可能性も少なくないようだ。
実際にスペインラジオ『カデナ・コペ』は、マドリーはカシージャスの残留を希望していないにも拘らず同選手は契約を全うしたいと、同紙の情報を裏付けている。
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