ドルトレヒトでトップチームデビューを果たしたファン・ウェルメスケルケン・際【写真:Getty Images】
現地時間10日、エールディヴィジ第33節のトゥウェンテ対ドルトレヒトでひとりの“日本人選手”がトップチームデビューを飾った。とは言ってもそれはトゥウェンテの宮市亮ではない。
すでに2部への降格が決まっているドルトレヒトだが、20歳のファン・ウェルメスケルケン・際がトップチームデビューを果たしたのだ。
オランダ人の父親と日本人の母親の間に生まれた際。出身はオランダ南東部のマーストリヒトだが、山梨県の中学校に通い、ヴァンフォーレ甲府U-18でプレーした経歴を持つ。2013年7月に当時2部のドルトレヒトのU-21チームに加入した。
この試合ではマッチアップしたメキシコ代表FWヘスス・コロナに2ゴールを許してしまうも、右SBとしてフル出場を果たし、トップチームでの第一歩をスタートさせた。
際はドルトレヒトの公式サイトで「結果に関わらず、今日は素晴らしい1日でした。2年前にこのクラブに来て、やっとデビューできて嬉しかった。最初は緊張していたが、チームメートに支えられて前半は上手くプレーできた。後半は相手にゴール決められて残念だったが、それでもピッチに立てることを楽しめた」とデビューの喜びを語っている。
念願のトップチームデビューを果たしたこの試合は、宮市との日本人対決となった際。最終節はホームで2位の強豪アヤックスと対戦する。日本での知名度は決して高くはなく、チームも2部降格が決定してしまったが、新たな“サムライ”の今後に期待したい。
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