スペイン2大クラブの優勝の行方は?【写真:Getty Images】
2014-15シーズンもいよいよ数試合を残すのみとなり、欧州各国リーグの優勝クラブが続々と決定している。そこで、今週末にもタイトルの行方が決まりそうなリーグを改めておさらいしておこう。
スペイン・リーガエスパニョーラは、全38試合のうち36節まで消化しており、勝ち点90の首位バルセロナを同86の2位レアル・マドリーが追いかける展開となっている。両チームは残り2試合で4ポイント差となっており、バルセロナが次節アウェイでのアトレティコ・マドリー戦に勝利すれば、マドリーの結果に関係なく、2季ぶり23回目のリーグ制覇が決まる。また、バルセロナが仮に引き分け以下だとしても、マドリーがアウェイでのエスパニョール戦で同等の結果に終われば、同クラブの優勝が決定する。
フランス・リーグアンも全38試合中36節まで消化しており、2試合を残すまでとなった。勝ち点77の首位パリ・サンジェルマン(PSG)は同71の2位リヨンに6ポイント差をつけており、PSGが次節アウェイでのモンペリエ戦で引き分け以上に終われば、3季連続5回目のリーグ王者となる。また、黒星の場合でもリヨンがホームでのボルドー戦で引き分け以下に終われば優勝が決定する。
ポルトガル・スーペルリーガは、全34試合のうち32節まで終えている。勝ち点81の首位ベンフィカが次節アウェイでのヴィトリア・ギマランエス戦で勝利し、3ポイント差で追う同78の2位ポルトがアウェイでのベレネンセス戦で引き分け以下であれば、ベンフィカの2季連続34回目のリーグ制覇が確定する。また、仮にドローに終わってもポルトが敗戦すれば優勝が決まる。
ロシア・プレミアリーグは全30試合中26節を消化。首位ゼニトは10日に行われた第27節で勝利したため、勝ち点を63まで伸ばしている。その結果、同54の2位クラスノダールが現地11日に行われる同節の勝敗次第で次節にもゼニトが優勝する可能性がある。
UEFA(欧州サッカー連盟)は先日、来シーズンからチャンピオンズリーグ(CL)グループステージのシード分けを、過去5年のUEFA主催大会の成績に基づく係数ではなく、UEFAカントリーランキング上位7カ国のリーグ戦王者にCL覇者を加えた8チームに振り分けることを発表した。
現在の上位7カ国は、スペイン、イングランド、ドイツ、イタリア、ポルトガル、フランス、ロシアとなっており、すでに優勝を決めているチェルシー、バイエルン・ミュンヘン、ユベントスは第1ポッドに入ることが決定している。なお、上位7カ国いずれかのリーグ王者がCLも制した場合はランキング8位(現ウクライナ)の優勝クラブが第1ポッドに振り分けられる。
CLでのシード方式が変更したこともあり、欧州各国のリーグタイトルはさらに重要なものとなった。大詰めを迎えた欧州フットボールの覇権争いからますます目が離せない。
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