昌子源【写真:春木睦子】
明治安田生命J1リーグ1stステージ第11節が10日に行われ、鹿島アントラーズはFC東京に1-0で勝利した。
今季初めて無失点で90分を終えた。ここまで相手にゴールを奪われていたことについて、昌子源は「ディフェンスとしては気になる数字だった」と振り返った。
それでも「ゼロで終われたのは嬉しい。今日の試合をプラスにして次の試合からもゼロという数字にこだわっていきたい」と、この試合をきっかけに堅守再建を誓った。
これまで失点を重ねてきたこともあり、「何かを変えようということで」セットプレーの守備をゾーンディフェンスに切り替えて臨んだ。相手にあわや同点の場面を何度か作られたのは事実だが、「ゼロで抑えられたのは一歩前進」と手応えは掴んだ様子だ。
ACLはグループステージ敗退という結果に終わった。だからこそ、リーグ戦で結果を残さなければならなかった。選手たちにも気合が入っていたようで「聖真とか普段叫ばないような人が叫んでいた」と昌子は言う。
追加点を奪うチャンスはあったが、2点目は生まれなかった。だが、結果として「逆に緊張感が増して、集中力も高まって良かったのかな」と、最後まで戦い抜けた要因を語った。
ようやく無失点での勝利を手にした鹿島。「今日を機に何かが変わると思いますし、気を緩めず次の試合もゼロで」と昌子が言うように、常勝復活に向けての再スタートとしたいところだ。
【了】