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本田圭佑 10年前

“不運”な本田圭佑がミランにもたらした2アシスト。現地記者も称賛するプロフェッショナルの姿勢とは

ミランは現地時間9日、ローマをホームに迎え、2-1で6試合ぶりの勝利を手にした。この試合、存在感を放ったのは“10番”だった。右サイドで先発した本田圭佑は2アシストをマークし、伊メディアが選ぶMOMに輝いた。

text by 神尾光臣 photo by Getty Images, Mitsuomi Kamio

伊メディアは2アシストの本田をMOMに選出

“不運”な本田圭佑がミランにもたらした2アシスト。現地記者も称賛するプロフェッショナルの姿勢とは
2アシストをマークし、MOMに選出された本田圭佑【写真:Getty Images】

「素晴らしいパフォーマンスを遂げた本田に対して質問しないわけにはいきませんが、ここまで不調だった彼が復調したのはどうしてでしょうか?」

 本田圭佑が今季初となる2アシストを記録し、ミランの6試合ぶりの勝利に貢献したローマ戦。その後の記者会見では、地元記者からインザーギ監督に対してこんな質問が飛んだ。試合の実況中継を担当していた『スカイ・スポーツ』は本田をマン・オブ・ザ・マッチに選出するなど、そのパフォーマンスは認められていた。

「自分も異論はない。クオリティとかテクニックとか、今シーズンの序盤で見せていたものを彼は披露していたし、決定的だったよ」

 ミランの下部組織の事情にも精通する『コリエレ・デッラ・セーラ』のサルバトーレ・リッジョ記者はこのように評価した。本田が点に絡んだのは、昨年10月のヴェローナ戦2ゴール以来のこと。しかしそのことについてもリッジョ記者は「彼のせいではない」と断言していた。

「本田にとっての不運は、ミランにとって困難な時期に直面してしまったことだ。昨年12月のローマ戦から今まで数えてたった3勝しかしてないチームの状態は悪く、チームとしてのプレーが機能していないので個人が活きるはずもない。彼の不運はこういう時期にミランでプレーしたということだよ。一方今日はチームとして上手く回ったので、彼も10番としての優位性が発揮できたということさ」

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