「メンタル的な置きどころ」に苦心したドルトムント
掴みどころのない試合だった。2015年5月9日、ブンデスリーガ第32節、9位ドルトムントはホームに13位ヘルタ・ベルリンを迎える。
ホッフェンハイム戦からおよそ1週間は経っていたが、ドルトムントのチームは全体として、前節に続いて重たいところがあった。香川真司は試合を「みんな凄く重かったですし、あとはメンタル的な置きどころであったり、今日はちょっと悪かった」と振り返っている。
シーズンも終盤に差し掛かって、疲労の蓄積があるのはもちろんのこと、来季への目標としてヨーロッパリーグ出場圏の獲得があり、ドイツカップは決勝に進出した。
引いては、監督がクロップからトゥヘルへと交代するところも少なからず影響もあるかもしれない。ヘルタ戦は、位置付けが少し難しいところがあった。
またホッフェンハイムが縦に速く仕掛けてきたのに対して、ヘルタは攻撃にスピードがなく、ドルトムントに怖さを与えるところがなかった。監督ダルダイは「パフォーマンスに鋭さが足りなかった」と振り返る。
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