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本田圭佑 10年前

勝利の理由となった本田。懐かしさを覚えた背番号10の躍動。チームを変えた攻撃への積極性

セリエA第35節、ミランはホームでローマと対戦して2-1と勝利を収めた。3試合連続の先発となった本田圭佑は、消極的なプレーに終始した過去2戦と打って変わって積極的なプレーで2アシストを記録。マン・オブ・ザ・マッチの活躍を披露した。

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

“格上”ローマを相手に勝ち点3を手にしたミラン

勝利の理由となった本田。懐かしさを覚えた背番号10の躍動。チームを変えた攻撃への積極性
本田圭佑は右足で2アシストを記録し勝利に大きく貢献【写真:Getty Images】

「サッカーは何が起こるかわからないスポーツ」、「サッカーは11人でやるもの」。度々聞くことができるサッカー界の“格言”のような言葉がある。

 確かに、1発勝負のカップ戦では、アマチュアチームがプロチームに勝つこともごく稀にある。日本でも天皇杯においてJ1クラブが地域リーグや大学チームに敗れることは珍しいものではない。

 また、サッカーは色々な意味で11人がそろっていなければ勝利から遠ざかるのも事実。ミランは、個人技頼りでチームが崩壊し、前節はセリエA史上最速でデ・シリオが退場したことで勝利の気配すらなく敗れている。

 とはいえ多くの場合、勝利には理由があり、その理由が1人の選手であることも珍しいものではない。

 この日、ホームにローマを迎えたミランが出したスコアは2-1。早々に優勝を決めた首位のユベントスからは大きく離れているものの、2シーズン連続の2位につけている“イタリアNo.2”を相手に勝ち点3を獲得した。

 年明け以降、勝利といえば降格圏に沈むチームを相手にした試合がほとんどだったミランだが、この日は上位の“格上”を相手に勝利。メディアからもファンからも酷評の嵐だったチームにどんな変化があったのだろうか?

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