“格上”ローマを相手に勝ち点3を手にしたミラン
「サッカーは何が起こるかわからないスポーツ」、「サッカーは11人でやるもの」。度々聞くことができるサッカー界の“格言”のような言葉がある。
確かに、1発勝負のカップ戦では、アマチュアチームがプロチームに勝つこともごく稀にある。日本でも天皇杯においてJ1クラブが地域リーグや大学チームに敗れることは珍しいものではない。
また、サッカーは色々な意味で11人がそろっていなければ勝利から遠ざかるのも事実。ミランは、個人技頼りでチームが崩壊し、前節はセリエA史上最速でデ・シリオが退場したことで勝利の気配すらなく敗れている。
とはいえ多くの場合、勝利には理由があり、その理由が1人の選手であることも珍しいものではない。
この日、ホームにローマを迎えたミランが出したスコアは2-1。早々に優勝を決めた首位のユベントスからは大きく離れているものの、2シーズン連続の2位につけている“イタリアNo.2”を相手に勝ち点3を獲得した。
年明け以降、勝利といえば降格圏に沈むチームを相手にした試合がほとんどだったミランだが、この日は上位の“格上”を相手に勝利。メディアからもファンからも酷評の嵐だったチームにどんな変化があったのだろうか?
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