ヤングはPK獲得とアシストで勝利に大きく貢献【写真:Getty Images】
【クリスタル・パレス 1-2 マンチェスター・ユナイテッド プレミアリーグ第36節】
イングランド・プレミアリーグ第36節が現地9日に行われ、マンチェスター・ユナイテッドはアウェイでクリスタル・パレスと対戦した。
5位リバプールに勝ち点差4の4位につけるユナイテッドは、この試合に勝ってCL出場権獲得をより確実なものにしたいところだ。しかし、ファン・ペルシとディ・マリア、キャリックが欠場となり、厳しいメンバー構成になってしまった。
それでもパレスをポゼッションで圧倒し、8分にはブリントが際どいミドルシュートでゴールに迫る。
すると18分、左サイドを突破したヤングが低い弾道のクロスを上げると、エリア内でカットを試みたダンが腕に当ててしまい、PKが宣告される。それをマタがしっかりと決めてユナイテッドが先制した。
だが、35分過ぎにアクシデントが起こる。今季8度目の負傷から復帰したばかりのショーの顔に相手選手の肘が入ってしまい、プレー続行不可能に。エバンスとの交代を余儀なくされる。
その直後からスリップを連発するエバンスに引きずられるように守備が不安定になっていたユナイテッドは、危ない場面を作られながら前半をなんとか1点リードで終えた。
前半途中から負傷を抱えてプレーしていたルーニーも後半開始と同時にファルカオと交代し、ユナイテッドは怪我で交代枠を2つ使ってしまった。対するパレスはパンチオンを投入して攻撃の活性化を試みる。
57分、そのパンチオンがその力を見せつける。ゴール左から直接FKを沈め、同点ゴールをゲット。見事な一発で監督の起用に応えて見せた。
勢いづくパレスは71分に再びチャンスを迎える。少ない手数でゴール前まで持ち込むと、最後はフリーのマレイがシュートを放つ。しかし、これはデ・ヘアの好セーブに阻まれた。
直後の74分、今度はユナイテッドにチャンスが訪れる。左サイドからカットインしたヤングがそのままシュートを打つが、ゴールのわずか右に外れた。
そして78分ついにヤングの積極的な仕掛けが実を結ぶ。左サイドから右足でクロスを上げると、目測を誤ったGKスペローニの頭上を越えたボールはフェライニのもとへ。
そのボールに長身のベルギー代表MFは頭で合わせて勝ち越しゴールを奪った。
ただでさえ多かった負傷者がさらに増え、内容にも不満が残ったユナイテッドだが、なんとか逃げ切って貴重な勝ち点3を手にした。10日にチェルシー戦を控えたリバプールとの勝ち点差は暫定ながら7ポイントに広がっている。
リーグ戦は残り2試合、アーセナルとハルとの対戦が待っている。CL出場権獲得に向けてまだ安心はできないが、この勝利が大きな前進になったことは間違いない。
【得点者】
19分 0-1 マタ(マンチェスター・ユナイテッド)
57分 1-1 パンチオン(クリスタル・パレス)
78分 1-2 フェライニ(マンチェスター・ユナイテッド)
【了】