CL準決勝で決定的な2ゴールを挙げたリオネル・メッシ【写真:Getty Images】
チェルシーの指揮官ジョゼ・モウリーニョ監督は、近年のバルセロナの強さは指揮官ではなくリオネル・メッシの存在によるものだと主張している。8日、英紙『テレグラフ』を含む複数のメディアが報じた。
バルセロナはここ10年間でチャンピオンズリーグ(CL)優勝が3回、ベスト4が4回と欧州で無類の強さを示している。モウリーニョ監督はメッシの存在がバルサの躍進を支えていると考えているようだ。チェルシーはバルサやバイエルン・ミュンヘンのような魅力的といわれているスタイルでプレーしないのかと聞かれると「人々は間違った考え方をしている」と一刀両断した。
「メッシがいるチームと、そうでないチームは運命が異なるんだ。彼はCL決勝をフランク・ライカールト監督、ジョゼップ・グアルディオラ監督と戦った。そして、当然ルイス・エンリケ監督のもとでも決勝に進出するはずだ」
「仮にバルセロナの指揮官にアンソニー(一般的なポルトガル人の名前)が就任したとしても、メッシはチームを決勝に連れて行く。バルセロナというチームを分析するためには、メッシが全てを変えてしまうということを思い出さなければいけないんだ」
つまり、同指揮官はバルセロナがCLで結果を出している理由は、プレースタイルでもなく監督でもなくメッシの存在であると主張している。もしプレミアリーグのクラブにメッシが加入すれば、そのチームはCL決勝に進出できるとも語った。
「私はメッシがいるチームが常に勝ち続けるとは言っていない。彼がいるチームは別のチームになり、別の運命を辿ると言っているんだ」
間接的にライバルであるグアルディオラ監督を批判しているようにもとれるコメントを発したモウリーニョ監督。CL準決勝1stレグではメッシの2ゴールによってグアルディオラ監督率いるバイエルンを3-0と粉砕したバルセロナだが、2ndレグでもメッシが決定的な存在となるのだろうか。
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