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本田圭佑 10年前

「フォア・ザ・チーム」を体現する本田圭佑。アジア杯前への“回帰”となるローマ戦、攻撃での奮起なるか?

3日のナポリ戦で敗戦を喫し、3連敗で11位にまで転落したミラン。次節は2位ローマをホームに迎える。アジア杯参加前の最後となった敵地ローマ戦はスコアレスドローに終わったものの、攻守において可能性を感じさせる試合だった。今節のローマ戦では、当時の試合の“回帰”となりそうだ。

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

今節は前半戦のローマ戦の回帰へ

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ローマ戦では先発が予想される本田圭佑【写真:Getty Images】

 第16節、ウインターブレイクに入る前のローマ戦は引き分けには終わったもののチームとしての可能性を十分感じさせる内容だった。スピードに乗って攻め立てる相手を、中盤のコンパクトさと運動量で凌駕する。4-3-2-1気味に収縮する4-3-3は実に効いており、その時の3トップはボナベントゥーラにメネズ、そして本田という構成だった。

 その後、ミランがどういう道を辿ったのかは散々見てきたとおり。この時のシステムや基本戦術を維持していれば、ここまで彼らも低迷することはなかったのではないだろうか。インザーギ監督は「故障者が多かったことが原因」と説明していたが、その後の補強といい采配といいチームマネージメントといい、迷走した感は否めない。

 ただ、期せずしてミランは再び当時の戦術に戻り、ローマ戦を迎えることとなった。前節ナポリ戦と同様に4-3-3。両ウイングは守備の際はサイドを埋め、攻撃の際は中央に収縮して攻める実質的な2シャドーとして機能する。そしてその顔ぶれは左にボナベントゥーラ、右に本田となりそうである。

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