今節は前半戦のローマ戦の回帰へ
第16節、ウインターブレイクに入る前のローマ戦は引き分けには終わったもののチームとしての可能性を十分感じさせる内容だった。スピードに乗って攻め立てる相手を、中盤のコンパクトさと運動量で凌駕する。4-3-2-1気味に収縮する4-3-3は実に効いており、その時の3トップはボナベントゥーラにメネズ、そして本田という構成だった。
その後、ミランがどういう道を辿ったのかは散々見てきたとおり。この時のシステムや基本戦術を維持していれば、ここまで彼らも低迷することはなかったのではないだろうか。インザーギ監督は「故障者が多かったことが原因」と説明していたが、その後の補強といい采配といいチームマネージメントといい、迷走した感は否めない。
ただ、期せずしてミランは再び当時の戦術に戻り、ローマ戦を迎えることとなった。前節ナポリ戦と同様に4-3-3。両ウイングは守備の際はサイドを埋め、攻撃の際は中央に収縮して攻める実質的な2シャドーとして機能する。そしてその顔ぶれは左にボナベントゥーラ、右に本田となりそうである。
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