バルサを世界トップに引き上げたグアルディオラ監督
現地時間6日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)ベスト4、1stレグ。バルセロナがホームのカンプ・ノウにバイエルンを迎える一戦が行われる。この優勝候補同士にして多くの因縁を持つ両チームの対戦は、世界中の注目を集める大一番となる。
まず最大の注目ポイントは、ペップ・グアルディオラ監督の存在だ。2000年代初期の低迷期ののち、フランク・ライカールト監督が就任するとロナウジーニョやサミュエル・エトーらを擁してリーガ連覇、CL制覇を遂げたバルサ。
その時代は確かに強かったものの、現在のような圧倒的な支配力がフォーカスされるようなチームではなかった。さらにそれ以前は特にポゼッションのイメージを持たれるようなチームでもなかった。
今ではポゼッション=バルサに受け継がれる永遠の哲学のように語られるが、実際には08-09シーズンから就任したグアルディオラ監督がヨハン・クライフの哲学を“復活”させたもの。
その“ティキ・タカ”と呼ばれるスタイルは、バルサを一躍世界のトップクラブに押し上げたといえるだろう。そして、時代は流れてグアルディオラ監督を手に入れたバイエルンが、今ではポゼッションを代名詞としている。