「身の毛もよだつようなミスパス」
「常軌を逸している! バイエルンは滑って決勝を通り過ぎる」と見出しを付けたのは、2015年4月29日付のルール地方の地元紙デュッセルドルフ・エクスプレスである。
28日に行われたDFBポカール(ドイツカップ)の準決勝で、ドルトムントは延長を含めた120分を戦い抜いてPK戦の末にバイエルンを下した。
同紙はPK戦でバイエルンのキッカー、ラーム、アロンソ、ゲッツェ、ノイアーが揃って外したことを最も大きく取り上げている。4人全員が外したことを「常軌を逸している!狂っている!」と記した。
またミュラーの「僕らにとって破滅的な夜だよ! 吐き気がする。単純にもっとゴールを決めておかなければならなかった」というコメントを掲載している。
デュッセルドルフ・エクスプレス紙によるバイエルン戦のドルトムントの先発メンバーの採点は次のとおり。
【GK】ランゲラク「2」、【DF】ドゥルム「4」、ソクラティス「3」、フンメルス「3」、シュメルツァー「4」、【MF】ベンダー「4」、ギュンドガン「3」、ブワシュチコフスキ「3」、香川真司「5」、ロイス「3」、【FW】オーバメヤン「3」。
香川には「5」と厳しい評価である。
デュッセルドルフ・エクスプレス紙で、香川に「5」の採点が付けられた要因は明確である。同紙が「身の毛もよだつようなミスパス」と形容したように、カウンターからレヴァンドフスキの30分の先制ゴールへと繋がる、ロイスへの「ミスパス」がマイナス点となった。
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