5試合ぶりの先発出場を果たした本田圭佑【写真:Getty Images】
【ミラン 1-3 ジェノア セリエA 第33節】
イタリア・セリエA第33節が現地時間29日に行われ、日本代表のFW本田圭佑が所属するミランはホームでジェノアと対戦した。
ミランは本田が5試合ぶりに先発復帰。落ち込むチームを改革すべく、フィリッポ・インザーギ監督はアレッシオ・チェルチを偽の9番に置く変則的な布陣で挑む。
低迷に我慢できないミランサポーターはクルヴァ(ゴール裏)に「BASTA(もうたくさんだ)」というコレオで抗議。スタジアムは最悪の雰囲気で試合に挑む。
Il messaggio dei tifosi del Milan a squadra e società… "BASTA" #MilanGenoa pic.twitter.com/HaWkSgHH7k
— Eurosport.it (@EurosportCom_IT) April 29, 2015
両チームのスターティングメンバーは以下。
ミラン(4-3-3)
GK:ディエゴ・ロペス
DF:イグナツィオ・アバーテ、アディル・ラミ、フィリップ・メクセス、マッティア・デ・シリオ
MF:マルコ・ファン・ヒンケル、ナイジェル・デヨング、ジャコモ・ボナベントゥーラ
FW:本田圭佑、アレッシオ・チェルチ、ジェレミー・メネズ
ジェノア(3-4-3)
GK:マッティア・ペリン
DF:ファクンド・ロンカグリア、ニコラス・ブルディッソ、アルマンド・イッツォ
MF:エデニウソン、アンドレア・ベルトラッチ、トマス・リンコン、ザカリア・ベルディヒ、イアゴ・ファルケ
FW:エムバィエ・ニアン、ティノ・コスタ
調子が上がらないミランは当然のように序盤からジェノアに攻め込まれる。開始5分で3失点もしかねないピンチを招くと、15分にはカウンターからニアンがGKと一対一に。ここはGKロペスが孤軍奮闘して失点を防いだ。
しかし、崩れきったミランの失点は時間の問題だった。37分、ベルトラッチが簡単にドリブルで突破すると、楽々一対一を制した。
その後も試合はジェノアが攻め続ける展開。ミランは連携が全くみえないチグハグなプレーに終始する。
後半開始早々49分、ジェノアに追加点が生まれる。カウンターからのパス回しで簡単に崩されると、イアゴがボレーシュートで押し込んだ。
流れを変えざるを得ないミランは、54分にホンダに替えてFWジャンパオロ・パッツィーニを投入する。交代時にはサポーターが本田に容赦無いブーイングを浴びせた。
しかし、ここでベテランが意地をみせる。メクセスが満を持して攻め上がると、バイタルエリアから強烈なミドルシュートを突き刺した。
それでも、波に乗りたいミランがさらなるトラブルに見舞われる。メネズがエデニウソンを倒し、この日2枚目のイエローカードで退場となってしまう。
試合終了間際にはクツカをメクセスが倒し、ジェノアがPKを獲得。これをイアゴが冷静に決めてジェノアが1-3で勝利を収めた。
ミランはメクセスのシュート以外全くいいところがない試合に。裏で交渉が進む買収騒動が唯一の希望となっている。
【得点者】
37分 0-1 ベルトラッチ(ジェノア)
49分 0-2 イアゴ(ジェノア)
66分 1-2 メクセス(ミラン)
92分 1-3 イアゴ(ジェノア)
【了】