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バイエルンキラー・ランゲラク躍動! PK戦を制したドルトムントがカップ戦決勝進出

text by 編集部 photo by Getty Images

バイエルンキラー・ランゲラク躍動! PK戦を制したドルトムントがカップ戦決勝進出
ドルトムントがPK戦の末バイエルンを下した【写真:Getty Images】

【バイエルン・ミュンヘン 1-1(PK 0-2) ドルトムント DFBポカール準決勝】

 DFBポカール(ドイツカップ)準決勝のバイエルン・ミュンヘン対ドルトムントが28日に行われた。

 先週末ブンデスリーガ3連覇を決めたバイエルンは、CLでも準決勝に進出しており、DFBポカールも合わせて三冠の可能性が残されている。

 今季限りで現役を引退するケールと退団するクロップ監督の下で最後のタイトル獲得を目指すドルトムントは、正守護神ヴァイデンフェラーが負傷で欠場し、ランゲラクがゴールを守る。香川真司はトップ下で先発出場を果たした。

 序盤から良さを消されてチャンスを作れないドルトムントに対し、バイエルンはサイドからの展開を中心にゴールまで迫るシーンを何度も作る。

 すると30分、香川のパスをボアテングがカットして前線のスペースにロングボールを送ると、それに反応したレバンドフスキが単独でゴール前まで持ち込んでループシュートを放つ。

 ボールは一度ポストに弾かれたが、こぼれ球に再びレバンドフスキが詰め、パパスタソプーロスの股を抜く技ありシュートで古巣から先制点を奪った。

 後半開始早々の48分、後ろから走りこんだミュラーが右サイドを突破したヴァイザーのパスを受けてシュートを放つも、これはGKランゲラクが好セーブで弾き出す。

 55分、左サイドでベルナトがためを作り、追い越してきたレバンドフスキにラストパス。しかし強烈なシュートはクロスバーに直撃して追加点とはならない。

 このこぼれ球に反応したミュラーがエリア内に突進した際、シュメルツァーの腕にボールが当たっていたが、主審に見えておらず。グアルディオラ監督らの猛抗議もあったが、反則が取られることはなかった。

 早めにとどめを刺したいバイエルンは68分にチアゴを下げて負傷から復帰したロッベンをピッチへ送り出す。

 1点が欲しいドルトムントは70分、なかなかボールに絡めなかった香川に代えてムヒタリヤンを投入して打開を図る。

 すると75分、バイエルンのバランスが崩れ、ドルトムントにビッグチャンス。ブワシュチコフスキが浮き球パスで左サイドに展開し、代わったばかりのムヒタリヤンが1タッチで折り返す。

 そしてファーサイドの角度のないところからオーバメヤンが押し込み、ドルトムントは残り15分で同点に追いついた。

 続く80分、今度はムヒタリヤンが強烈なシュートでバイエルンゴールに襲いかかるも、今度はノイアーが立ちはだかり逆転とはならない。

 徐々にリズムを取り戻していくドルトムントは82分、ロイスが倒れこみながらシュートを放つが、これもノイアーにセーブされてしまった。

 バイエルンに悪い流れは続く。途中出場したばかりのロッベンが左太ももを負傷してプレー続行不可能となり、ゲッツェとの交代を余儀なくされた。

 その後スコアは動くことなく、決着は延長戦に委ねられることに。ドルトムントは延長前半開始からキャプテンのケールを投入して中盤を引き締める。

 最大のチャンスは102分、バイエルンがエリア手前でFKを得ると、シャビ・アロンソの絶妙なボールにシュバインシュタイガーが頭で合わせる。だが、シュートは無情にもクロスバーの上を超えた。

 延長後半に入っても均衡した展開が続くが108分、ドルトムントにアクシデントが起こる。途中出場だったカンプルが、シュバインシュタイガーへのタックルで2枚目のイエローカードを提示されて退場処分に。残り10分を数的不利な状態で戦うことになってしまった。

 114分、ボアテングのクロスに再びシュバインシュタイガーがフリーで合わせるも、ランゲラクがなんとか体に当ててバイエルンにゴールを許さない。

 その後も怒涛の攻撃でラストスパートをかけるバイエルンだが、最後方にランゲラクが立ちはだかる。そして延長戦でもゴールが生まれず、PK戦に突入する。

 先攻のバイエルンは1人目のラームが軸足を滑らせて外してしまう。ドルトムントは1人目のギュンドアンが成功させてリードを手にする。

 そしてバイエルンの2人目はシャビ・アロンソ。しかし、またしても軸足を滑らせて外してしまった。さらに3人目のゲッツェもランゲラクに止められてしまう。

 ドルトムントは決めれば勝利という状況で3人目のフンメルスがノイアーに止められた。

 バイエルンの4人目はなんとGKのノイアー。だが、ホームでまたしてもPK失敗。リーグの絶対王者がまさかの全員PK失敗で大会を去ることとなった。

 ドルトムントのゴールを守っていたランゲラクは自身がプレーしたバイエルン戦4試合全勝。バイエルン・キラーぶりを見せつけた。

 DFBポカール決勝はこの試合に勝利したドルトムントと、ヴォルフスブルク対ビーレフェルトの勝者によって争われる。

【得点者】
30分 1-0 レバンドフスキ(バイエルン)
75分 1-1 オーバメヤン(ドルトムント)

【了】

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