機動隊と衝突するレッドスターサポーター【写真:Getty Images】
セルビア・スーパーリーグ(1部)の大一番、レッドスターとパルチザンによる“ベオグラード・ダービー”が25日に行われ、またしてもサポーターが暴れる事態が起こった。英紙『デイリー・メール』など複数メディアが報じた。
試合前、ホームのレッドスターサポーターが暴れ出し、発煙筒や花火を焚いたうえ、足もとの座席を取り外して周囲に投げつけ、機動隊と衝突する。
セルビア内務省はこの暴動を鎮圧しようとした機動隊が35人負傷し、サポーター41人が逮捕されたと明らかにしている。
スタンドには子どもも多くいたが、その目の前で警察対ウルトラスの血みどろの衝突が展開され、スタンド内で追い詰められたサポーターが逃げまどい、折り重なるように倒れるなど非常に危険な場面も見られた。
なお、この騒動でキックオフが大幅に遅延したうえ、両チームサポーターが発煙筒や花火を焚いて競技場内に投げ込むなどしたためピッチが煙に包まれて試合が中断され、後半開始も大きく遅れた。
試合はサポーターの暴動が影響したのか、低調な内容で0-0のドローに終わっている。
ベオグラード・ダービーは過去に何度もサポーターが暴れて問題を起こしており、2013年には両チームのウルトラスと警察が衝突して104人の逮捕者を出していた。
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