インテルの補強ターゲットは?
フィオレンティーナが7年ぶりにUEFAヨーロッパリーグで準決勝進出を決めた23日のディナモ・キエフ戦2ndレグで、アルテミオ・フランキにはロベルト・マンチーニ監督の姿があった。24日の記者会見で、「ディナモ・キエフの選手をチェックしていたのは事実」と語っている。
中でもお目当ては、右サイドバックを務めていたクロアチア代表DFのドマゴイ・ヴィダというのだ。本来はCBであり、守備に比重を置けるフィジカルの強い選手である。「彼だけを見ていたわけではないよ」とマンチーニは言っていたが、地元紙は盛んに報じている。
他方、地元紙では「インテルがキエーボDFエルヴィン・ズカノビッチの獲得に向け水面下で交渉を進めている」という報道も出た。左利きで188cmの長身SBであり、CBも可能な選手。やはり彼も上背があり、フィジカルが強い。
以上から推測されることは、どうもマンチーニ監督が左右両方でフィジカルの強いSBを欲しているということだ。両者とも攻撃参加を前面に出すというよりは、まず守備から入るというスタイルの選手である。最近の試合では本来CBのファン・ジェズスを左サイドに回しているが、これもまたマンチーニ監督の嗜好を示す一つの表れともいえる。
当然気になるのは、「このまま長友に居場所はあるのか?」ということだ。23日付の『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、「おそらく高い確率で実現するであろうズカノビッチの加入が、長友の残留を議論の対象にすることになるだろう」とも報じていた。