レアル・マドリーのコロンビア代表MFハメス・ロドリゲス【写真:Getty Images】
レアル・マドリーは、昨季優勝したチャンピオンズリーグ(CL)のキーマンだったMFアンヘル・ディ・マリアをマンチェスター・ユナイテッドへ手放してでも8000万ユーロ(約110億円)の大金を叩き、ワールドカップ(W杯)得点王に輝いたコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスを獲得した。
当初は現地のマドリディスタ達でさえも反対していたが、現在両選手の入れ替えに文句をつけるサポーターなどいない。1シーズン目にして38試合14ゴール12アシストと、チームの好結果に大きく貢献している。
2006年に母国のエンビガドFCでプロの道を踏み出したハメスは、アルゼンチンでの2年を経て2010年、ヨーロッパのリーグに挑んだ。ポルトに4年契約で移籍したハメスは、ヨーロッパリーグ優勝やスーペル・リーガとポルトガル・スーパーカップ3連覇に貢献した。
ヨーロッパで頭角を現していき、2013年にモナコが当時21歳の若手プレーヤーに4500万ユーロ(約62億円)で獲得したが、僅か1年でほぼ倍の金額でマドリーに加入した。
ポジションライバルのイスコはサッカーファンなら誰もが好む足技を披露するが、年明け程の勢いはなくなり、現地ではサポーターだけではなくアンチェロッティ監督にも長すぎるボール運びを改善して欲しいと言われている。
対してハメスは、イスコよりワンタッチでプレーする光景が多く見られる。実際、CL準々決勝2ndレグのアトレティコ・マドリー戦ではチチャリートの決勝点をアシストしたC・ロナウドを絶妙なワンツーでフリーにさせた。
ハメスが怪我していた1ヶ月間、アンチェロッティ監督はイスコが「絶対的なスタメン」と明言したものの、ハメスが復帰して両選手を起用できた時は、ハメスが優先された。リーガ優勝、CL優勝に貢献することが出来ればクラブの歴史に名を刻むことになるが、果たしてコロンビア代表MFはマドリーの歴史の一部となれるのだろうか。
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