「足元をしっかり見つめ直して1からやり直すことが大事」
6月のコンフェデレーションズカップと8月14日のウルグアイ戦で世界の強豪相手に屈辱的な結果に終わった日本代表。守備の要である今野泰幸は今もその衝撃を忘れていない。
「一瞬のスキを与えたらやられてしまうっていう怖さしかない。コンフェデとウルグアイ戦をやって、世界相手にはまだまだだなっていうのをホント突き付けられたし、痛いほど分かった。
監督が『W杯優勝というのは契約書に入っていない』と発言したのも、俺らと世界との差がまだまだ大きいってことを知らせてくれたのかもしれない。そこで頑固になって『優勝優勝』っていうよりは、足元をしっかり見つめ直して1からやり直すことが大事じゃないですか」と彼は神妙な面落ちで言う。
これだけの失点を食らっても、ザッケローニ監督は29日の9月2連戦のメンバー発表会見で「今いるDF陣を信頼している」と言い切った。その言葉を聞いて、今野はさらに責任を痛感したようだ。
「信頼に応えられてない感じはしています。この間のウルグアイ戦だってあまりにも簡単に淡泊に失点していることが多かった。だから責任を感じているし、このままじゃダメだなと思っていますけど」と素直に反省を口にする。
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