相手選手と競り合うFWデストロ(左)【写真:Getty Images】
ミランに所属するイタリア代表のFWマッティア・デストロに関する去就問題で、同選手の代理人を務めるレンゾ・コスタリーニ氏の発言が物議を醸している。
ミランは先日、冬に移籍金1600万ユーロ(約21億円)の買い取りオプション付きでローマから獲得したデストロを、シーズン後に保有権をもつクラブへ返却する考えや、設定額の半分である800万ユーロ(約10億円)で完全移籍の交渉を行う意志があると報じられた。
この件についてコメントを求められたコスタリーニ氏は「マッティアは夏にヴォルフスブルクに移籍する可能性もあった。もし代わりにバイエルン・ミュンヘンからのオファーであれば、そこまで彼を自転車で送り届けていただろう。
ヴォルフスブルクは経済的に安定していた。だが、当時のローマは、リーグタイトルやチャンピオンズリーグ出場権を懸けて重要な時期を迎えていたため、彼はドイツに行かなかった。
現在のマッティアはあまりよくないクラブで戦っている。ひょっとすると、ここ30年間で最悪の時期かもしれない。もし彼らに買い取るつもりがないならば、彼はローマに戻るだろう」と伊メディア『テレ・ラジオ・ステレオ』のなかで発言した。
すると、デストロは後日、自身のツイッターで「レンゾの声明についてだが、あれは彼の見解であり、私の考えを反映したものではないことを明確にしておきたい」とクラブの周囲を騒がす同氏の意見に反論。
伊メディア『ミラン・ニュース』でデストロの反応について問われたコスタリーニ氏は「私はミランというクラブがよくないとは言っていない。現在の彼らは結果を得ることに苦戦しており、これほど厳しい状況は近年までなかったということを伝えたかった。メディアに出回っているものは私の言葉の真意ではない」と強調した。
デストロは1月にミランへ加入以降、セリエA10試合で2ゴールにとどまっており、首脳陣の期待に応えられずにいる。来季は果たしてどのクラブでプレーするのだろうか。
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