ACL敗退で得た教訓の明言を避けた浦和のミハイロ・ペトロヴィッチ監督【写真:Getty Images】
浦和レッズは21日、ACL第5節で水原三星ブルーウィングスと対戦し、1-2の逆転負けを喫した。この試合に勝てば、同日に開催された北京国安対ブリスベンの試合の結果次第ではわずかながらグループステージ突破の可能性も残されていた浦和だったが、この敗戦により同大会からの敗退が決定した。
試合後、記者会見に出席した浦和のミハイロ・ペトロヴィッチ監督はまず「チームの監督として、最後まで信じて応援してくれたサポーターに謝罪をしたい」と述べた。
浦和は結局、今季のACLでは1分4敗と1勝も挙げることはできなかった。同監督は「これまでのACLを振り返ってみると、アウェイの水原戦から何か歯車がかみ合わない試合が続いた」と、ACL開幕戦から今回の結果の予兆があったことを認めている。
歯車が合っていない原因を聞かれると「サッカーは全てのことに対し理由を見つけることは難しい。例えば、今日は内容が悪い前半を戦ったが0-0で後半を迎えた。だが、逆に後半は良い試合をしながら1-2で負けてしまった。後付けで理由を探すことはできるが、それが本当の理由かどうかは分からない」と答えた。
一方で、「私は試合を観た誰もが納得できる言い訳を並べられる監督ではない。ただ、ひとつ言えることは何かしらに原因があることだ。もしみなさんがその原因を知っているのであれば言ってもらって構わない」と述べ、「批判されることは仕方のないこと」と批判は覚悟の上だと話した。
ACL敗退が決定した浦和だが、Jリーグでは無敗で首位に位置している。「下を向いている暇はない。次の戦い(名古屋戦)は目の前に迫っている。チェルシーはチャンピオンズリーグで敗退し、マンチェスター・ユナイテッドは大会自体に出場していない。ACLは敗退してしまったが、私達のシーズンはまだ続いていく。負けたことは受け止め、教訓として生かしていくことが大切だ」と述べるも、その“教訓”については「今ここで語るべきではない」と明言を避けた。
オフにはACLを見据えて大型補強に踏み切った浦和だが、ペトロヴィッチ監督はこの結果からどんな“教訓”を得たのだろうか。いずれにしても、残された3つのメジャータイトル獲得を目指すうえで、その“教訓”を活かすことが必要となる。
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