ACL敗退を悔やむ浦和DF槙野智章【写真:Getty Images】
【浦和レッズ1-2水原三星 ACLグループリーグ第5節】
浦和レッズは21日、ACL第5節で韓国の水原三星ブルーウィングスと対戦した。
勝利以外の結果では無条件で敗退が決定する浦和は69分にMF高木俊幸のクロスからFWズラタンのヘディングで先制に成功。しかしその5分後に同点に追い付かれると、試合終了間際に決勝点を許してしまい、ホームで逆転負けを喫した。
浦和サポーターにとっては嫌な思い出が蘇った一戦だ。昨年のJリーグ終盤、“勝てば優勝”という条件で戦った鳥栖戦、名古屋戦はいずれも先制点を奪いながら自らの手でバランスを崩し、失点。手中に収めかけた勝ち点を逃し続け、8年ぶりのタイトルをも逃した。
この試合も“勝たなければ敗退”というプレッシャーに打ち勝つことはできず、前掛かりになったところをカウンターで失点を重ねた。
試合後、フル出場したDF槙野智章は「1失点したことでみんなが点を取れなければいけないということで逆に前掛かりになってしまった。昨年までの悪い癖が出てしまった」と敗因を語った。
浦和はこれでACLは1分4敗。結局1度も勝利を挙げることはなく、1試合を残して同大会のからの敗退が決定した。
槙野はこの結果について、「結果が全てだと思いますし、やってる自分達としてはまだまだ勝負強さだったりとか、チームとして足りないものを痛感させられた。今の今なので振り返ることはまだできないですけど、ただ言えることはこの舞台には帰って来なければならないということです」と、再びアジアの舞台に立つことを誓った。
敗退が決定した浦和だが、次はアウェイのブリスベン戦が残っている。槙野は「3ポイントを取るだけ。消化試合になってしまったけど、勝つだけだと思っています」と、サポーターのために勝利を挙げることを約束した。
シーズン前にはACLを戦うために大型補強を敢行するも、Jリーグ勢で最初のACL敗退となってしまった浦和。Jリーグでは首位に立っているが、アジアの舞台で再び勝負弱さを露呈してしまった。
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