35歳の誕生日にFAカップ決勝の夢を絶たれたリバプールのスティーブン・ジェラード【写真:Getty Images】
スティーブン・ジェラードのリバプールでのキャリア終焉には、ハリウッド並みのステージが用意されていたはずだった。35歳の誕生日にウェンブリーでFAカップ決勝を戦うというシナリオだ。
だが19日、アストン・ヴィラは“空気を読む”ことをせず、準決勝で2-1と勝利し、そのリバプールの夢にピリオドを打った。
アーセナルが待つ来月の決勝進出に向け、フィリペ・コウチーニョのゴールで先制したリバプールだが、クリスティアン・ベンテケとファビアン・デルフのゴールで逆転負けしている。
これにより、ジェラードはウェンブリーでリバプールでの17年にわたるキャリアに幕を下ろすことができなくなった。代わりの舞台はもっと知名度で劣る場所だ。ブリタニア・スタジアムである。
リバプールのシーズン最終戦は5月24日、ストーク・シティとのアウェーゲームだ。そのため、大勢のリバプールファンの前でジェラードが最後に試合を戦えるのはその1週間前となるホーム最終戦、クリスタル・パレスとの一戦となった。
ジェラードが“レッズ”の一員として戦う試合は残り6試合、アンフィールドのピッチに立てるのは2試合だ。リバプールファンは限られてきたジェラードの勇姿をしっかりと目に焼き付けたいと思っているだろう。
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(※)本記事はインデペンデント紙との独占契約により、Football.Blueが日本での配信を行っています。