リバプールに勝利し笑顔を見せるシャーウッド監督【写真:Getty Images】
アストン・ビラは19日、FAカップ準決勝でリバプールと対戦した。
2季ぶりの4強入りを果たしたアストン・ビラは、FWフィリッペ・コウチーニョに先制ゴールを許すも、FWクリスティアン・ベンテケとMFファビアン・デルフのゴールで逆転し、リバプールを2-1で退けた。
プレミアリーグ15位に低迷するヴィランズは、この日得点源のFWガブリエル・アグボンラホルが怪我のため欠場。そこで指揮官は、直近6試合で8ゴールを決める好調ベンテケの下にMFシャルル・エヌゾグビアとMFジャック・グレイリッシュを配置する4-3-2-1のシステムを採用し、効果的なチャンスを作り出すことに成功した。
英紙『デイリー・ミラー』でアストン・ビラのティム・シャーウッド監督は「我々はリバプールに多くの問題を与えた。正直に言って、彼らがこれを予期していたとは思えない。いつものダイレクトな戦術とは違う方法でプレーしたからね。10番を2人置くのは効果的だと思った。彼らはゴール前のスペースを生かし、相手は捕えにくそうにプレーしていた。ゲームプランは完璧に機能した」とコメント。
これにはリバプールのブレンダン・ロジャース監督も「アグボンラホルの出場を見込んでいたが、彼はプレーしなかった。我々はシステムを2度変えた。とても受け身になってしまった」と語っている。
アーセナルとの決勝戦についてシャーウッド監督は「多くの人が我々にリバプールを倒せるチャンスがあるとは考えていなかっただろう。だが、まだ何も勝ち取っておらず、このチームは本命でもない。プレッシャーは連覇を狙う彼らにかかってくるだろう。
相手はリーグで最高のフットボールをしており、ピッチを大きく見せることができる。我々はその対策をしてから臨まなくてはならない」と意気込んだ。
リバプールに勝利したアストン・ビラは、1999-2000シーズン以来11回目となる決勝進出を果たし、58年ぶり8度目の優勝に王手をかけた。注目の一戦は5月30日にウェンブリー・スタジアムで行われる。
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