「ディ・マリア退場のおかげで新しいチームを構築できた」
私はルイス・ファン・ハールが率いる今シーズンの古巣マンチェスター・ユナイテッドを批判してきたが、今のような運命の好転は予想できていなかったと言わなければならない。今週末には敵地でのチェルシー戦に臨むが、この試合に勝つチャンスが十分にあると思えるほどの変化が起こった。
鍵となった変化を振り返れば、アーセナル戦(FA杯準々決勝)でアンヘル・ディ・マリアが受けたレッドカードが非常に重要だったと私は今でも感じている。ファン・ハールはそのおかげで今の新しいチームを構築することができた。今のチームを見ると、ファン・マタやマルアン・フェライニ、アシュリー・ヤングなど、逆境にあった選手たちの勝利だと思える。いずれもシーズン開始当初には構想から外れているように見えた選手たちだが、今は大きなインパクトを与えている。
フォーメーションは大胆なものだ。ファン・ハールの就任時に彼に期待したのは、とにかく攻撃的であることだった。中央にはマイケル・キャリック、アンデル・エレーラ、フェライニ、ウェイン・ルーニーという4人の選手の軸が通っている。それから外側にヤングとマタ。キャリックがチェルシー戦で先発できる状態かどうかは分からないため、ダレイ・ブリントが中盤に戻ることになるかもしれない。
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