サンプドリアを率いるミハイロビッチ監督【写真:Getty Images】
イタリア・セリエAのミランが新指揮官として狙うサンプドリアのシニシャ・ミハイロビッチ監督は、どうやら別のクラブを指揮する可能性が高まっているようだ。
リーグ30節終了時点でヨーロッパリーグ(EL)出場圏内に勝ち点7差の9位ミランは、現在チームを率いるフィリッポ・インザーギ監督をシーズン終了後に解任する噂がたびたび報じられてきた。
そのため、後任にはミハイロビッチ監督を始めとする様々な指揮官の名前が挙げられ、フィオレンティーナのヴィンチェンツォ・モンテッラ監督、エンポリのマウリツィオ・サッリ監督、パルマのロベルト・ドナドーニ監督、モナコのレオナルド・ジャルディム監督、セビージャのウナイ・エメリ監督、そしてドルトムント退団を発表したユルゲン・クロップ監督らが候補として名を連ねている。
伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によれば、46歳のセルビア人指揮官は、ラファエル・ベニテス監督と契約延長が難航しているナポリと交渉が進んでいるようで、来シーズンから新しいチームを率いる可能性が高いと報じられている。
また同紙は、ミハイロビッチ監督がミランの現戦力や売却に揺れるクラブ経営陣に懐疑的な見方をしていると伝えている。
ナポリは現在、チャンピオンズリーグ出場圏から勝ち点7差の4位につけているが、今季のELではすでに準々決勝まで駒を進めており、16日に行われたアウェイでのヴォルフスブルク戦で4-1と大勝したことでベスト4進出も現実味を帯びている(EL優勝クラブには翌年のCL出場権が与えられる)。
尚、サンプドリアとミハイロビッチ監督の契約は2015年6月までとなっているが、セリエA残留を果たせば、自動的に1年延長される条項が含まれている。
後任候補を一人失ったミランが来季どのクラブの指揮官に采配を任せるか注目である。
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