日本の英語教育を指摘する吉田
英紙『インデペンデント』では先日、吉田麻也の非常に興味深いインタビューが紹介された。「サウサンプトンのDFが、いかにしてプレミアリーグのクラブと契約更新した最初の日本人選手になることができたのか」というものだ。
吉田は、名古屋グランパス守備陣の主力レギュラーとして活躍していた22歳のときに日本を離れ、徐々に成長した姿を見せ始めると、2012年8月にサウサンプトンに移籍する直前に行われたロンドン五輪で日本代表の主将を務めた。
それから約3年が経ち、代表チームのリーダーの一人として円熟した26歳の吉田は、成功の鍵として“現地の言葉でコミュニケーションする努力”を引き合いに出して語った。
「日本人が英語を話せないのは教育の問題」と語った吉田。続けて「子供のころは、12歳から英語を勉強した。中学と高校の6年間の英語学習で読めるようになるし、少しは理解できるようになるが、話せはしない。試験のためであって、会話するための英語ではない。英語を使う機会もない。残念なことだ。日本人選手の中には勉強をしてこなかった人もいる」と話した。
【次ページ】「その国の言語を話せなければ役割は務まらない」