ラツィオに所属するMFフェリペ・アンデルソン【写真:Getty Images】
ラツィオに所属するMFフェリペ・アンデルソンが、自身とチームが好調を維持している理由について語っている。
ラツィオは、12日に行われたセリエA第30節でエンポリを4-0で下し、リーグ戦8連勝を記録。ローマをかわし、2位に浮上した。21歳のF・アンデルソンは、移籍初年度の昨季は無得点に終わったものの、今シーズンはここまで10ゴール6アシストをマークし、快進撃を続けるチームの中心選手に成長した。
ブラジル紙『オ・グロボ』で22歳のサイドアタッカーは「ここで成長し、パーソナリティーが変わった。困難と向き合うことを学び、(ステーファノ・)ピオーリ監督が自分という人間を証明するチャンスを与えてくれた。
ピオーリ監督の落ち着きと信頼によって私はシーズンにすんなり入ることができた。シーズン序盤は先発で出場していなかったが、私を常に気にかけてくれ、ともに向上することを目指した。ピオーリ監督とクラブには多くの借りがある」と現在の心境を告白。
F・アンデルソンは2013年夏に移籍金800万ユーロ(約10億円)でサントスから加入した。しかし、1年目のシーズンは周囲の期待に応えられず、自身に失望したという。
「ローマに到着したとき、怪我を負っていたことは忘れないでほしい。欧州のフットボールにも慣れておらず、適応するには時間が必要だった。このリーグのテンポはブラジルとは完全に異なる。よりフィジカルと速さが求められ、戦術も経験したことがないものばかりだった。
最初の年はプレーする機会が少なかったが、トレーニングはハードに行っていた。新しいシーズンを迎えると、ピオーリ監督がチームにやってきて、私にチャンスを与えてくれたんだ。今ではチーム全体から信用されていると感じられている。選手として成熟した。それはピッチでの私を見てくれれば分かると思う」
サンプドリアのシニシャ・ミハイロビッチ監督からはクリスティアーノ・ロナウドと比較されたことについては「とても誇りに思う。しかし、ロナウドのレベルに到達することが難しいことは理解しているよ。ただ、そういった褒め言葉は、モチベーションを与えてくれるし、さらに向上心をもたせてくれる。素晴らしく名誉なことだ」と感謝の意を表した。
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