オランダ1部のNACブレダを指揮するロベルト・マースカント監督が、11日にホームで行われたリーグ第30節のドルトレヒト戦で、2点のリードを追い付かれ、引き分けとなった際にベンチの壁を破壊したことが話題となっている。12日の英紙『メール』などが報じた。
オランダ1部リーグでは、最下位18位が自動降格となり、16位と17位が2部リーグの8チームと昇格/降格プレーオフを争う。
ブレダは30節を終えて18チーム中16位に位置し、残留争いを繰り広げている。そんなブレダは今回、降格がほぼ確定している最下位ドルトレヒトをホームに迎え、勝ち点3の獲得に躍起になっていた。
同試合でブレダは前半を2点リードで折り返し、後半も20分過ぎまでそのリードを保っていた。しかし、後半22分から2分間で2失点を献上するという悪夢が起こると、チームの大失態に最も怒りを示したのはマースカント監督だった。
同点ゴールが決まるなり、マースカント監督はプラスチック製のベンチの壁に右フックを見舞うと、破片が芝の地面に飛び散った。その10分後、痛みを感じ始めたマースカント監督は、水の入った給水ボトルを右の拳にかけて冷やしていた。
同節では勝ち点1差の15位ヘラクレスが黒星を喫していただけに、降格圏脱出の機会を逃したブレダの負った痛みは大きい。
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